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詩集擬き  作者: 針山
313/355

食自(しょくじ)

何を食べましたか

頬がとろける甘い人工物

喉が悲鳴をあげる辛い香辛料

目が眩む酸っぱい酸味

舌に残り続ける苦い焦げ

美味しい食事を楽しんで

悲しい食事に項垂れる

何を食べましたか

何を食べたいですか

好きなものを食べて

嫌いなものを食べる

選んで抜いて

囲んで整えて

何を食べますか

楽しい食事

退屈な食事

食卓を彩る

豪華で貧相な食材を

全て捨てて笑いましょう

生きる上で重要な

栄養なんて笑いましょう

口に運ぶフォークを一つ

真っ白な食器に打ち鳴らし

まだかまだかと待っている

最高で最後の

食事を望むのは

甘くて苦い

辛くて酸っぱい

焦げて固い

どんな食事を

最後の最後に

並べますか

生まれた時に口にした

思い出を忘れて

最後の想い出を

語りましょう

踊る食材を台無しに

割れた食器を捨て去って

あなたの食事を

笑いましょう

こんな飯

食えたもんじゃないと



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