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詩集擬き  作者: 針山
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残香(ざんこう)


だって貴方は言ったわ

私だけを愛してるって

ロマンチックな夜景を見ながら

優しく甘い言葉を囁いて

そっと拙い唇を重ねて

いつの間に

私への愛は分かれてしまったの

揺れる信頼に

零れる信用が

貴方はがいない夜は

寂しく寒い

例え少しの愛でも

私は飢えているの

安い愛の言葉を

甘ったる声色で囁けば

誤魔化されてしまう

きっといつか

遠く近い未来

貴方が私の前から消えてしまう前に

忘れられない傷をつけてあげる

真っ白なシャツに

くたびれた靴

シワのないそれに

私の香りをそっとつけて

いつの日か

一人で目覚めた時に

私を思い出すように

私は貴方が寝ている横で

貴方のシャツを抱き締める

シワにならないよう

綺麗に直して

何処かへ行ってしまう

貴方へ渡す

いつか消える

香りと共に

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