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詩集擬き  作者: 針山
306/355

自呼(じこ)

どうして怒るの

どうして嫌がるの

私は知らない

あなたが怒って忌避することが

あなたが嫌がり腹立てることが

知らないじゃなくて

わからない

ゆったりとした時間の流れの中

あなたは私を見て目を逸らす

ここにいることを認めない

ここにいることが許されない

言外の言葉を吐き出して

私の存在を否定する

集まった人垣の中で

私の居場所だけなくて

そこに集まることさえも

果てしない労力がいるのに

その努力さえ

認知しない

私が私であることを

間違っていると言うように

言葉の輪の中に

私はいない

そこにいて

そこにいさせて

そんな言葉さえ

拙い感情が拒絶する

私は何をしたの

星を見上げる言葉の中に

私が何をしていないのか

答えは見つからない

一人で帰る

家までの道

その中で私に寄りそう

孤独という名の憎悪

誰が笑う

誰も笑わない

私のことを

見ていないから

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