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詩集擬き  作者: 針山
302/355

月香(げっか)

口惜しい

あんなに愛していたのに

あんなに焦がれていたのに

君は遠くの月を見るように

ボクを眺める

決して届かない距離

人類がいかに進歩しようと

恋はまるで進まない

まるで月に降り立つ願望のように

それは遠く儚い一時の夢

水面に映る月さえも

掬うことは叶わずに

君の姿をただ眺める

ああ

聞こえる

行進曲が

靴音を鳴らし

踏み荒らす音が

手伸ばしても

君には届かない

月よ

月よ

どうか月よ

届かないのなら

どうかいつまでも輝いておくれ

ボクが見つめる先で

絢爛と輝いていておくれ

また朝が来る

君が消える

朝が来る

ボクは待ち続ける

君を

月を

ボクのものにならない

気高く遠き月の姫よ

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