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詩集擬き  作者: 針山
296/355

身路(しんろ)

どこにも行く当てがない

道があるのに

その道の通り方がわからない

誰にも言えず

誰にも聞けず

引き返すにも

振り返った先に道があるのかわからない

後ろを見る勇気さえなく

前を見据える力さえない

どこにもいけないなんてことは

ないのだけれど

どこにいけばいいのかなんて

それだけのことがわからない

逃げ方さえ忘れてしまった

いっそのこと

どこか遠くになんて想っても

その場所がわからない

わからないから

進めない

進めないから立ち止まる

立ち止まって

何も考えないから

変わらない

さぁどうしよう

考えて妄想して

それだけが今できる

限りある時間

嘘を言おう

自分に

周囲に

妬んで疎んで

省みて

過ごした無為を

腸に

宿して下して

吐き捨てよう

いつかきっと

どうにもならない時が

来るのだから

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