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詩集擬き  作者: 針山
294/355

廻恨(かいこん)

君の信頼を裏切った

どうして

なんて言われても

どうしてだ

なんて答えられない

だってそもそも

その信頼に応えられるだけの力を

僕は持っていないのだから

信じてほしい

なんて言わないし

頼ってほしい

なんて言わない

そもそも最初から

何もできないことを知っているから

何もしないことを知っているから

裏切りと感じられても

素直に頷けない

持ってないのを知っていて

持ってないことを知らないから

君のために動こうと

努力はするけど進まない

きっと多分

向き不向きなんて言葉で彩れば

とても美談に変わるのだろうけども

恐らくきっと

どんなに取り繕っても

できないものはできないままで

やれないことはやれないままで

終わるということを

僕は知っている

努力しよう

努力した

足りない努力をしよう

足りない努力しかない

何をしてみても

裏目しかできなくて

何かをしても

失敗にしか繋がらない

どうやったって

どうにもならない

きっと

きっと

僕は

俯く

きっと

きっと

空を見上げるのは

何年ぶりかなんて

寒いことを呟きながら

僕は前を

視線から

逸らして

きっと

空を

見なかった

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