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詩集擬き  作者: 針山
293/355

戯生(げき)

私を大事にして

大切に愛でて

ちゃんと愛して

でもずっと愛されるのは疲れるから

適度に消えていって

程よく私を愛して

適度に私に構って

表面だけの仲良しでいいから

嫌な心を見せないで

寂しいなんて思わせないで

辛いなんて考えさせないで

生きる価値とか遣り甲斐とか

生きざまとか抱く夢とか

そんな素晴らしいことなんか置いてきて

私の回りには

食い散らかしたスナックの開き袋を

健康に悪い飲料水を

意地汚く口汚くを心得て

ここが私の世界だから

素晴らしい底辺の生存領域

惨めに思って見下して

助けようと同情して

それだけが私の幸せだから

あなたが必死に前へと伸ばす手を

ティッシュのように扱うのが私なの

前向きに生きて

私はそれで感動するから

夢を実現させて

私は寝る前に妄想するから

永久に

永久に

私はこのまま朽ちていく

それを不幸と嘆くあなたたちを

本当に素晴らしい人達だと感動しながら

私はちゃんと私を提供する

さぁおいで

私は不幸よ

感動させて

生きるために

他人の不幸と幸福が

必要でしょう



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