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詩集擬き  作者: 針山
290/355

帆匐(ほふく)

私だって

自分が何かできるなんて

思ってない

それでも何かしなくちゃ

生けていけないから

私は何かするんだ

明日に向かって

なんて

前向きな言葉を思い浮かべて

何も期待していない

そんな言葉に

あがらうんだ

何ができるなんて

やってみなくちゃわからない

とは

言えないけれども

やる前からわからない時点で

それは出来ないのと同じだけども

凡才よりも劣悪な

それよりも醜悪な

私には

それしか出来ない

出来ないままやり続けて

そのままずっと

逃げずにやり続けて

最後に死ねれば

幸いだけども

そんな

前向きな想いを

乗せて

私は歩く

前か後ろか

横か斜めかなんて

わからないけど

歩くことは

出来たから

例えどんなに辛くても

歩けばそこから

離れられるから

そんな

前向きな

ことを

呟いて

今日も私は

声を枯らして

返事をする

前向きに

前向きな

言葉と

想いを

殺しながら

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