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詩集擬き  作者: 針山
274/355

純目(じゅんぼく)

見てみぬふり

聞こえてないふり

知らないふり

確かにその場にいるのに

決してその場にいない

透明人間のよう

いるからいて

いないのにいる

秘密よ秘密

どんな凄惨な場面も

見ていないと思って

どんな悲痛な叫び声も

聞こえてないと思って

どんな残虐な現実も

知らないと思って

いないの

そこにはいないの

本当の自分はいなくて

脅威が去ったら

悪夢が消えたら

顔を出してみる

火の粉は被らず

温もりだけ感じて

暖かな優しい世界を

それだけを側に

苦しくて辛くて

泣きそうで悲しくて

そんな事実は

意識を逸らして

見えないの

聞こえないの

知らないの

何もわからぬまま

無知と無垢で

生きていく

残酷なことを

わからないまま



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