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詩集擬き  作者: 針山
272/355

外惑(そとわく)

毎朝見る

人の流れを

窓の外から

眺めていたい

同じ時間

同じ道順

繰り返し歩む

大勢の決まった手順

朝は向かって

夜は戻って

顔ぶれは変わらず

ただ

何年かすると

増えては

消える

もう2度と

見ない

彼の顔は

この一年見ていない

少し残念で

でも悲しむほどではなくて

そんな枠の外の

窓から見る景色

これが私の

世界だった







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