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詩集擬き  作者: 針山
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創跡(きずあと)


人が恐い

人が怖い

貴方が何を思って

貴方が何を考えて

私の隣にいるの

私の前にいるの

共に過ごした時間に長さは関係なく

いくら長かろうと

いくら短かろうと

私は貴方が解らない

いつも前にいる貴方が

きっと前にいるつもりなんかなくて

悔しくて口惜しくて

そんな自分が情けなくて

私はここで止まったまま

人が怖い

人が恐い

私は人がこわい

傷がついて痕になる

痕になって残る

誰かはそれを成長と言うけれど

きっとそれは停滞が正しいの

苦しくて切なくて

優しくて甘い甘い

私の傷痕

そうやって見ないふりをして

しているのが

私は立っている

私は進んでいる

私は前を見てる

私は解ってない

解るために必要なのは

傷痕を忘れるんじゃなく

傷痕を治すんじゃなくて

いつまでも変わらない私

馬鹿だねって言ってくれる

誰かに会える日を

私は今日も恐怖しながら

待ち続けてる

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