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詩集擬き  作者: 針山
269/355

生動(しょうどう)

時間が過ぎていく

今日は昨日に

昨日が思い出に

思い出は記録に

記録は過去に

時間は過ぎていく

友だった

気楽に気さくに

時間を忘れる

だけど

友でなくなった

そのままじゃ

満足できなくて

わからないけど

気持ちだけが先に進んでいた

自分を置いてきぼりに

心だけが成長して

頭が理解する頃には

物理的に離れてしまって

それでも時間は

進んでいた

勝手に

我が儘に

後悔する頃には

もう届かなくて

だから

理由を呟き

顔を背けて

手を伸ばしていた

心は我が儘だ

頭は勝手だ

言うことなんて聞きやしない

掴んでしまった手を

どうするかなんて考えない

本来なら役割であるはずの頭は

このとき思考を放棄して

本来なら理由であるはずの心は

このとき思慕を放棄して

自分の意志で

意志だった

振り向く

振り向いた

だから

だから自分は

時間が過ぎていく

今日は昨日に

昨日が思い出に

思い出は記録に

記録は過去に

時間は過ぎていく

友だった

友だったあいつは

大事な人に

なっていた

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