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詩集擬き  作者: 針山
267/355

快声(かいせい)

俺を見ろ

叫んだ彼を

私は忘れない

好いてはいなかった

むしろ

嫌っていたような気がする

何度拒んでも

快活に笑いながらやってきて

何度離れても

お構いなしに進んでくる

ズカズカと

ふかぶかと

俯き溜める

私を前にして

ただ笑って

叫ぶのだ

俺を見ろ

俺がいる

ならば踏み出せ

恐れることはない

笑いながら

腹立たしく

気軽に叫ぶ彼の背を蹴飛ばして

私は見ない

どんなに苦しくても

どんなに困難でも

私は彼を見ない

見ないまま

進んでみせる

それが笑いながら側にいた

彼に見せつける

彼が見る

私の姿だから


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