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詩集擬き  作者: 針山
239/355

界滅(かいめつ)

世界の壊しかたを考えよう

災厄は当てにならない

抜け道に英雄を呼ぶだけだ

紛争は当てにならない

欲の繰り返しを見るだけだ

夢想し空想する

侵略者に頼ってみよう

壊れるのは自分の世界だけで

広がる世界は変わらない

世界を壊せ

世界を壊して

早く早く

無駄なことをしてもいいから

誰一人差別なく

区別せずに駆逐して

明日という言葉が

意味のなさない単語に

昨日という言葉が

価値のなさない単語に

そんな世界に

作り替えて

早く早く

戦争を

テロを

災害を

待っている

世界の壊しかたを考えよう

世界の壊しかたを

教えて


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