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詩集擬き  作者: 針山
223/355

愛根(あいこん)

何度傷つきましたか

何度後悔しましたか

ふと夜

寝る前に

思い出す心の痕

悔しさで一杯だった1日

悲しさで満杯だった昨日

頭に浮かべて

枕に埋めて

そしてふと

許してしまう

赦す理由を

探してしまう

繰り返し繰り返し

同じ事の繰り返しなのに

許してしまえば

何も変わらないままなのに

貴方のことを

赦してしまう

理性的で論理的

冷静かつ沈着に

短気に怒れれば

それで終わることなのに

私はふと

考える

どんな理由だろう

どんな気持ちだろう

何がどうして

どうなるのか

想って思って考えて

悔やんで苦しんで繰り返す

寛大な心をなんて

甘いことを囁いて

痛む痕を

残しているのに

また同じ事の

終着点

何度傷つきましたか

何度後悔しましたか

この後どれくらい

繰り返せば

傷痕を学べるの

赦す

許すわ

私は今日も

明日もきっと

許し赦してしまう

抉り続けた傷痕を

ふとした夜に思い出しながら

あの人の側に

居続ける

繰り返し繰り返し

愚かにも

痛むことで繋がりを

確かめるように



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