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詩集擬き  作者: 針山
222/355

寡敏(かびん)

心がない

花瓶のように

置かれた水が残り続け

花のように

無造作に捨て置いた

近づいても離れて

離れたら覗き見て

いるかいらぬか

必要な不必要

割れれば怒られるから

そっと盗み見る

気づかない

気づいてない

割れぬよう

慎重に

砕かぬよう

加減を添えて

撫でるように

つついてく

木が擦れる

重くて軽い音

ゆらりと揺れる

夏の陽炎のように

不安と期待を

押し付けた

弾いて揺れる

倒れて転がる

まだ砕かれない

まだ

割れることが

出来なかった



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