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詩集擬き  作者: 針山
220/355

終演序幕(えぴろーぐ)

ああ

ああ

有終の彼方に

なぜそなたは泣いている

全てが全て

箱庭の如く進んでいるというのに

暁に焼ける故郷のよう

星を見上げる夜に思い出す

額縁の硝子だというのに

恨むか

私を

妬むか

お前を

いつだって歩んできた

進みを止めるのか

なぜ止まる

願いを呟いた泉は

そこにあるというのに

沸き上がる噴水

沸き下がる血脈

何もかも捨て去った

過去を慈しみ

お前は何を放棄する

忘れるな

復讐とは怨嗟の果てであることを

忘れるな

達成とは因縁の頂であることを

忘れるな

お前は俺を

忘れるな

側にいぬ

俺を

有終の彼方に

追いやるな

追い付くぞ

平和で孤独なお前の日々に

必ずや

追い付いてみせよう

復讐こそが人の夢

因縁こそが人の業

泣くな泣くな

笑って叶えろ

吼えた願いを

怨嗟と共に

達成させろ

箱庭の

人形のように



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