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詩集擬き  作者: 針山
213/355

品運(しなかず)

貴方を許さない

私は決して

この世界を赦しはしない

黒煙に慣れた朝食

誰かが消えたから今日は満腹

誰かが残ったから今日は空腹

磨耗の激しい腹時計

日を日を確実に

刻んで刻んでかく消える

嘘のように

丘から景色が消え失せて

嘘のように

私から世界が消え失せて

忘れられない

夕食を共にする

燃え上がる焚きの火は

いつも冷たく寒々しい

増える影に怯えながら

順番を譲り渡す

あげようあげる

譲り合い

聞こえる目覚まし

一睡もしないまま

眠気は覚めて今日も見る

誰かが消えたから増えた一品

誰かが残ったから消えぬ品数

今日は食べよう

明日も食べたい

おかずはもう

残したくないのだから

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