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詩集擬き  作者: 針山
210/355

燃青(ねんしょう)

好きって言われて

好きって返せない

ずっと友達と言われて

ずっと友達と返せない

気軽に繋がる手のひらは

貴女の温もりしか知らないの

気楽に語る秘め事は

貴女の耳にしか言わないの

見上げた校舎の

時は刻まれて

二人だけの時間が好きだと

呟いた夕陽に染まる影絵の輪

振り返った校舎の

時は過ぎ去って

私だけの

私だけと

瞑る暗闇の

刻み込んだ

教室の片隅

いつまでも忘れないように

いつまでも忘れられないように

巻き尺に縛られた

私を残して

貴女はいく

さよなら

私の貴女

私を残して

貴女は残して

言えなかった返事を

ずっと空気にしながら

夕陽の椅子は

真っ暗に染まっていた


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