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詩集擬き  作者: 針山
208/355

遮断気(しゃだんき)

生きていくのが怖いから

死にたいと言いました

生きるのに疲れたから

死にたいと言いました

明日もまた怖いのは

嫌だから

今日もまた疲れるのは

嫌だから

早く死にたいと

消えたいと願っています

なんでどうして

いつもそう

やっぱりまた

いつもそう

抱え込んだ感情を

誰にも見せられなくて

塞ぎ込んだ常軌を

どこにも出せなくて

楽しそうに笑っても

疲れてしまって

未來が安心でも

不安があって

なんで生きてるんだろう

そんなことばかり考えて

意味や価値を考えて

意図に可知を従えて

何も答えを

出せずにいる

電車を待つとき

横断歩道の前で

家の玄関先で

止まってる

停止

中止じゃなくて

延期

飛び込むのも

跳ねられるのも

踵を返すのも

全部

なかったことに

今日も生きてます

明日も生きてます

死にたいと想いながら

死ねないと考えながら

結局今も

生きながら

死人のように

死を願って

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