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詩集擬き  作者: 針山
207/355

曇欲(どんよく)

愛が欲しい

愛が愛が愛が欲しい

私だけの特別な

ただ唯一の愛が欲しい

愛でて奏でて慰める

重い想いを向けられて

愛に溺れる

愛が欲しい

愛して

愛して

誰よりも何よりも

愛が特別じゃなくなるくらい

特別な愛じゃなくなるくらい

愛して愛して

愛が欲しい

笑っても怒っても

ただ愛を与えるだけの

盲目に恋する乙女のように

夢中になって

霧中に落ちて

愛が

愛が

愛して欲しい

愛のために全てを犠牲に

愛のために自分を犠牲に

大きな大きな

愛を

溢れる溢れる

愛を

私に欲しい

特別に

特別な

一人のための

愛を

愛して

私を

愛して


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