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詩集擬き  作者: 針山
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優想(うそ)



嘘をついたわ

とても暖かい日

花が鳥が犬が猫がお日様が

和やかに穏やかに笑ってる日

ほんの些細な

本当にちょっとした

嘘をついたわ

貴方の為でも

私の為でもない

誰が為でも何もない

何にもならない

嘘をついたの

笑って

笑って

楽しく嘘をついて

明日が来るというような

春に降る雪のように

か細くて似合わず

唐突で滑稽な

嘘をついたの

今日を笑うために

明日を犠牲にして

嘘をつくために

嘘をついて

泣かないで

泣かないで

お願いだから

泣かないで

そんな顔に

私の嘘は似合わない

笑って

笑って

楽しく嘘をついて

嘘をついたわ

とても寒い夜

誰もが寝静まる秋と冬の終始に

私は嘘を

ついたのよ

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