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詩集擬き  作者: 針山
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三再路(さんさろ)


君が知らない君を見て

君を知る君を眺めてる

こんなに近くにいるのに

近さを知らなかった

あんなに遠くにいるのに

遠さを知らなかった

きっといつかまた

ふとした時に出会えるなんて考えて

探すことさえしなかった君の気持ち

最初から無くしていたなんて

思ってもみなかったから

呼べばいると

明日も明後日も

目を逢わせない君がいると

心さえ向けていれば

向かっていればいいなんて

思えば

どんなに遠くたって

どんなに近くたって

届かない距離がある

きっと世界は劇的に

感激混ぜて演出してくれるものと

思ってたから

君のために走るなんてことを

思ってもみなかったから

今なら君の胸へと

飛び込むために駆け出せる

今なら君の心へと

抱き締めるために駆け出せる

こんな風に思っていたなんて

どんな昔の自分も知らなかった

離れ離れになった心の欠片を

走って駆けて捕まえて

拠り所を無くした心の欠片を

包んで逢わせて抱き締めて

君の姿を見つけるだけで

叫べばいい

君の知らない

僕を見せるために


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