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詩集擬き  作者: 針山
197/355

前々絡(まえまえから)

前未来を見つめて

君はポツリと言うんだ

今来たと駆ける

一時間も前から空を見ていた君が言う

嬉しそうに楽しそうに笑うのを

僕は誤魔化し張り裂けそうな鼓動を隠して手をとるんだ

繋がれた道筋から伝わらないように

強く握りしめて

何度も振り返る度に

本当にそこにいるんだと笑う

いつの日か離した手を悔やむのなら

いつかは繋ぐ手に焦がれよう

何度も見ていた

夢のように

僕の手の中に寄り添う

たった一つの命

どんな未来から今に来たとしても

記憶も姿も途切れようと

この繋いだ手を離さずに

どうか未来へ続いたままに

眠れぬ夜を過ごした日々を共にして

笑い合う君の手を握る

たった一つの

未来を否定して

繋いだ未来へ伸ばそう

どんな不幸が未来にあろうと

明日へ続く君の手が

僕を引っ張る限り怖くない

伸ばした右手と左手に

指を絡めて

未来を掴もう

前々未来の僕と君が

いつまでも絡み付くように

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