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詩集擬き  作者: 針山
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『現(うつつ)』

現実を何処かに忘れた

じゃあここはどこだろう

夢だろうか

じゃあ夢とはなんだろう

現実の中に夢がないとは

誰が決めたのか

口軽しく

軽々しい

重々しいから良いとは

限らないけれど

口開かない事が

正しいなんて間違っている

なんて

思いたいだけ

逃避の先にあるのは

安楽椅子

ゆらゆら揺れる

振り子時計

布団から起き上がり

見上げた空は天井

汚れて経った

時間の過去

置き忘れた現実と

置き忘れた夢じゃ

どちらが失敗だったのか

取りに戻ることは簡単で

取り上げた後が大変

戻った分だけ

進まなければいけない

置いた場所が遠ければ遠いほど

長い道のりは

命を削っていく

すり減らし

削り減らし

燃え減らす

現の幻は

現実と夢の

どちらだったんだろうか

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