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詩集擬き  作者: 針山
189/355

己持(みち)

間違うな

間違えろ

一本道を歩きたがる

友の背中を見つめて

レールの上を拒む

友の背中を見つめて

家族に囲まれた幸せな日常を

保障された生活で暮らす未来の日々を

思い描いて進んでく

そんな彼らに告げられる

否定の言葉を受け止めて

人生を間違えろ

人生を間違えるな

脇道だらけの遠い道のり

頂きさえ見えない高く険しい山

断崖絶壁の行き止まり

そんな未知を

選ぶなと

賢明な判断と

利口な選択で

道を進めばいいと

間違えない彼らは言う

間違えた彼女らは言う

間違った彼らは嘆いて

間違えない彼女らは笑う

ほら見たことか

一生に一度の正しき道

道なき未知

何があるか解らない

何が起こるか解らない

何かの間違えで

何かを間違わず

そうだ

間違うな間違えろ

正しきなんて言葉に惑わされず

正しく間違えろ

楽しもう

人生を

楽しんだ

人生を

こんなにも道は

満ち満ちているというのに

誰かが決めた道なんて

未知もない

決めるんだ

決めよう

今日も道を間違えて

明日は道を間違えず

誰かが正しかった

なんて

つまらないことを言わずに

楽しく間違えよう

未知なる未来を

歩んでみて

だって

それが

我らの道なき未知

未来を捨て去れば

こんなにも世界は楽しいのだから


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