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詩集擬き  作者: 針山
184/355

絆年(ばんねん)

貴方が欲しい

肌寒く心寂しいとき

芽吹き巡る豊かなとき

騒がしく緑溢れるとき

透き通る静けさが現れる頃に

貴方が欲しい

ただ隣に

背中を合わせるだけでもいい

手を繋がず

重ねるだけでもいい

独りぼっちの時間よりも

言葉を交わさぬとしても

私の隣で寝息を立てる

貴方の温もりが欲しい

それだけの贅沢

それだけの潤沢

けれど

貴方はいない

口元に巻かれるマフラー

羽織るカーディガン

大きな麦わら帽子

綴じ込むセーター

貴方が欲しい

他の何がなくても

私だけの

貴方が欲しい

いつも

いつまでも

ここにはいない

もう

何処にもいない


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