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詩集擬き  作者: 針山
178/355

許絶(きょぜつ)

もうやだ

逃げたい

終わりにして

なにもわからない

なにもわかりたくない

眠りたいのに眠れない

ほっといて

無視してて

ああ

ほら見てない

私なんてその程度

いなくても貴方は笑ってる

楽しそうにお喋りして

知らない人と

仲睦まじそうに

拗ねてなんかやらない

澄ました顔で何か用って

でも貴方は

嫌がる私の頭を乱暴に撫でる

それが嫌で

それが嫌で嫌で

私は怒って

怒る

もうやだ

もうやだ

つらいよ

見ていたくない

そんなことを言えるほど

伝えられるほど

素直じゃないから

乱暴に

乱雑に

撫でる貴方の手を

怒る

怒って

怒る

怒るしか

できない

弱い私

逃げたい

終わりにしたい

もうやだ

こんな気持ち

もういらない

苦しくて泣きたくなる

頭の温もりに

心奪われそうで

だから私は

怒る

文句を言って

憎まれ口を叩いて

そしてそうやって

卑怯な私は

怒る

怒って

払いのけない

頭を

貴方の手を

弱い私

もうやだ

逃げたい

終わりにして

貴方が

貴方の手で

例えそれが

もう二度と

私の頭に置かれなくても

構わないから

貴方の手で

終わりにして

この

二人の時間を


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