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詩集擬き  作者: 針山
175/355

救者(ぐしゃ)

死ぬかもしれないと思って

でも本当に死ぬとは思わなくて

何度も繰り返されるなら

さっさと死んじゃえばなんて思ったり

だから

何かできたかもなんて

今更に

今頃に

その時に

私は見逃して

目を背けて

背中を向けて

気づかなかった

気づかなかったフリを

していた

でも

何度も心配して

何度も肩透かし

幾度も不安になって

幾度も安心

じゃあ本当はいつなんて

聞けなくて

聞きたくないのに

聞きたくて

そんな自分が

すごく嫌で

気持ち悪くて

だから

何にも気づかないフリをした

私は愚かにも

愚かなフリをした

謝っていいの

謝らない方がいいの

誰に

誰に言えば

いいのかなんて

もういない

誰かに向かって

私は背中を向ける

誰かに向けた

あの時から

私はずっと

背を向ける

気づかない

愚かなフリを

続けながら



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