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詩集擬き  作者: 針山
165/355

現嫋(げんじょう)



吐き出したいのに吐き出せない

ぶちまけたいのに散らからない

ついと出た言葉は

意味にならず

ふっと出た言葉は

意思もない

視界に入る秒針

何度も何度も

確認して

耳に刻み込む

丸い形

焦りつつ

不安を胸に

恐怖を伴って

座り続ける

体が熱い

頭が痛い

倦怠感に嫌悪感

取捨選択した周囲を見て

卑屈に露骨に差別する

優しい優しいあの人は

ぶっきらぼうの嫌な人

どうしてもっと私に

どうしてもっと私を

ここを見て

ここにいる

叫びにならない叫びをあげて

被害者面のコミュニケーション

見え透いた汚い私の心が

視られてるなんて解ってる

けれど止められない

我が儘よ

我が儘ね

おいでおいでと繰り返す

優しい誰かをバカにして

今日も裏切らない

時計を見つめる

カッチ

カッチ

変わらない彼が

優しいとは限らないけれど


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