157/355
受流休(ずるやすみ)
目の前で死んでやろう
涙が溢れ
身体を震わし
声にならない悲鳴を上げ
そのちっぽけな一生に
刻み込ませてやる
きっと誰もわからない
目の前で死んでやっても
誰も気付けない
どうして死んだのか
どうして死ぬのか
そこまで行き着いていたなんて
誰もわからない
だから死んでやる
目の前で眼前で
生暖かい血液をかけてやる
異臭に近い血液を撒いてやる
良い人もいた
でもずっと良い人じゃなかった
悪い人もいた
でもずっと悪い人じゃなかった
どっち付かずでも良かった
でも
耐えられなかった
明日には裏切る
影では裏切る
この場所に
死んでやろう
目の前で死んでやろう
首を吊って
首をかっきって
無惨に無様に
惨たらしく
悲惨な惨状を
見せつけてやろう
私の一生が終わっても
記憶に刻んだ
お前らの一生で生き続けるために
目の前で死んでやろう
私をかけて
賭けて
かけて
死んで
しまおう




