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詩集擬き  作者: 針山
146/355

我居悪(がいあく)


さぁ

殺そう

一人殺せば殺人だ

二人殺せば殺人犯

三人殺せば殺人者

四人殺せば殺人鬼

五人殺せば英雄だ

殺して殺して殺して殺して殺して殺して

殺せば

伝説になる

いつまでも語り継がれる

多くの記憶に残り続ける

途切れることのない殺人記録

被害者は永遠に被害者のまま

加害者は永久に加害者のまま

終わることのない殺人が

人の世界に残り続ける

笑って殺して

泣いて殺して

感情で殺して

価値で殺して

意味で殺して

意味不明で無価値な

殺しをして

きっとそのまま

死に続ける

被害者は忘れられることなく

加害者は忘れられることなく

永遠に

永遠に

君の殺しには美学がない

学がない殺しは

残らない

忘却が人の特権ならば

大量殺人はそれすら克服する

人が持つ特権を

使わせない

だから殺しはやめられない

だから殺しは止まる事がない

独りぼっちは寂しいから

人は人を殺し続ける

心を体を

己を他を

殺して

殺して

殺し続ける

さぁ

殺して

僕の番だ

正義の名の下に

僕を殺せ

歴史に刻め

時代を創れ

僕の名が蔓延る

汚れた世界を


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