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詩集擬き  作者: 針山
137/355

弱肉強飾(じゃくにくきょうしょく)



人間なんて嫌いだ

一緒にいると疲れてしまう

無理に笑って

無理に怒って

どうにかこうにか

感情を表に出さなきゃいけない

嫌いな場面だって見なきゃダメだ

外に出れば聞こえる怒鳴り声

外に居れば聞こえる悪口の声

誰かが誰かに負の感情を

投げつけぶつけて笑ってる

そんな世界を見たくないから

ずっと引きこもっていたいんだ

けれど世の中はそれさえも

悪い行為だと嘲笑う

人間なんて嫌いだ

一緒にいると嫌な気持ちになる

笑ってないと怒るし

怒ると笑わない

人間なんて嫌いだ

人間なんて嫌だ

誰もいない

そんな場所で生きていきたい

でもそんな場所じゃ

きっと死んでしまう

寂しさなんてロマンチックな響きじゃなく

一人で生きていける強さを

持っていないから

物理的にも

精神的にも

きっと弱いままだから

そんな風に死ぬのも

悪くないなんて

思うけれど

人間なんて嫌いだ

だから

自分も嫌いだ

弱い自分が

嫌いだ



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