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詩集擬き  作者: 針山
135/355

不吠(ふはい)

足りないものは解ってる

足りないことは解ってる

言い訳が沢山あって

出来ないのは変わらない

何度も何度も言葉にして

何度も何度も呟いた

何度も何度も現実に

何度も何度も立ち塞がる

だから他人に口出しする

素敵で綺麗な台詞にして

強くて頼れる台詞にして

弱い自分を忘れよう

だから言ったろう

そうじゃない

世の中は

社会を知らないから

ありったけの上から目線

好きな言葉で否定しよう

君じゃ無理だそれは違う

君には出来ないそこがダメ

ほらほら思い出す

投げ掛ける言葉で思い出す

自分の弱さが出てきたぞ

だからもっとバカにしよう

だからもっと口にしよう

正論を重ねて積み重ね

問答無用で認めさせよう

私が偉い私が正しい

君はダメで君は間違ってる

ほらほら出てくる

私が出てくる

早く早く閉じ込めて

私をどこかに閉じ込めて

嫌だ忘れて見たくない

私は私を知りたくない

正論をぶつけて理屈で防いで

纏った言葉の鎧の下

腐って膿んだ

私の身体

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