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詩集擬き  作者: 針山
131/355

無関恵(むかんけい)

泣いて泣いて

後悔して

絶望して死にたくなって

どうしようもないと思って

心が引き裂かれそうで

心が引き千切られそうで

今すぐ世界がなくなって

滅んでしまえばいいのと

願って思って

祈って悔やんで

そうして訪れる今日を

戦々恐々とした面持ちで向かい入れる

勇気を出して前を向き

恐怖を隠して前を向き

一歩踏み出す気持ちで

明日を見れば

思うほど

思ったほど

何も変わらない今日

絞り出した勇気も

溢れ出した恐怖も

必要なくて

安堵するも

安堵しながらも

それが本当にどうしようもない

恐怖に絶望だと気づけない

何も変わらないということは

自分が感じた

負い目だろうと

引け目だろうと

誰も何も関係がないということ

私が貴方に

どれだけの後悔を感じても

貴方にとって私は

そんな想いさえ抱かしてくれない相手

失望も絶望も

感じることを許してくれない

昨日と変わらない今日

今日も私は変わらない

変わらない事に喜んで

いつもの私になっていく

さよなら

ごめんね

言葉を消されたカナリアに

生きている意味など

ないというのに


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