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詩集擬き  作者: 針山
128/355

笑者(しょうしゃ)

そうやっていつまでも

夢を見て死ぬのを待つのでしょう

世界にはこんなにも

自分の世界を掴んだ人達で溢れてる

それを尻目に

尊敬して

嫌悪して

称賛して

卑下して

自分も同じ場所にいるかのように

佇んでいるのでしょう

そこに行くには

同じ場所にいなければならないのに

そこにいるには

同じ努力をしなければならないのに

才能にチャンスを

与えられた人を羨んで

才能にチャンスを

与えられなかった己を恨んで

眺めて妬んで恨んで見つめて

一握りの人間だけがなんて

駒を欲しがる誰かの戯言を信じ

自分の人生を他人に任せて

自分の人生を他人に与えて

貴方は貴方を貴方に代える

一握りの人間なんて

人類の人口よりも多いかもしれないのに

どれくらいの手のひらか

知りもしないのに

確かめることを面倒と

貴方は笑う

笑った貴方は

誰かの笑い声が同じだと

自分も同じ笑う側だと

思い込んで


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