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詩集擬き  作者: 針山
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懐力乱神(かいとうらんしん)



たった一人僕は残された

この場所に

この上に

多くの仲間が消えていき

多くの人間が消えていた

そんな地獄みたいなこの場所で

僕はたった一人残された

そんな過去を話すと

君は大きな声で笑うんだ

消えていった友の為にも

君は今日を生きているんだねって

嬉しそうに後ろ手を組み

楽しそうにくるりと回り

微笑みを僕に向けて笑うんだ

一歩を踏み出す勇気を無くしていた僕が

一歩下がる臆病さを持っているのに

初めて進んだ場所が

君と歩いたこの場所だった

きっと永遠に

僕は彼らのことを忘れない

ずっと多分に

僕は彼らのことを引きずる

だけどそれでも僕の未来は

彼らの背中の上にあるのだから

その上にいるのだから

僕らは今日も

未来を生きていかなくてはならない

不運にも

幸運にも

全然楽になんかならないけれど

それでも君が笑うから

とりあえず僕も笑ってみる

今日を生きて未来に来て

未来を過ぎて過去を見る

いってきます

ただいま

ひさしぶり



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