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No.5

痴漢な問題


電車に乗っていて、まったく痴漢にあわずにすむならそれに越したことはないのだが、そんなことはめったにない。痴漢が嫌なら、女性車両に乗ればいいじゃないかというが、じゃ、男性専用車両があったら、男性人は乗るか?という議論に発展しそうだ。

昔よりかは、電車にのる人の量が緩和されているような気がする。これも、車両が増えたり、本数が増えたり、出勤時間のずれが許される会社の増加によって少しづつ、変わってきているのだろう。

だが人は慣れる。もめごとは減らず、痴漢も変わらずにいる。ところで私の場合、なにやらオヤジがペッタリ。手には荷物を持って、体ごとぺったり寄せてくる。痴漢…より暑いのが気になった…。離れても、離れても寄ってくるのである。離れるスペースがあったことに感謝しつつ、奥へ奥へずれて、次の駅で降りるのだ。

迷惑なこと、この上ない痴漢である。



進化なのか、進歩なのか


たまにけんかが起こったり、怒鳴り声でも聞こえようものなら、ちょっと恐怖を感じる今日この頃のご時勢。

だが、それと同じくらいに怖いのが人の溢れ返ったホームである。

落ちそうなところを歩いていたり、電車と少ししか離れていないところを歩いていたり。頑張って、声を張り上げて規制しようにも、朝の人たちはあまり言うことを聞かない。

この間など、電車のドアが開いているのに、人が多いホームに自分が下りるスペースが無いのだ。オロオロしているうちに、発車のベルが鳴る。やっと、おじさんが自分の前に入れてくれたが、お礼を言うよりも先に歩かなくてはならない。広いところに出たら、今度はどの人かわからなくなった。

人の混雑。こればっかりは、推測できるものではない。いや、推測できるなら、先回りしているはずだ。

どんなに進歩しても、どんなに早く移動できるようになっても、やっぱり混乱の種は人なんだなぁ、としみじみ感じていた。



 行きと帰り


赤い電車は基本的に時間とおりに動いている。いや、赤くなくても基本的に時刻に合わせて動いている。何とも言えない話がだ、たとえ人が飛び込もうと、良くも悪くもそんなに影響を及ぼしていない。台風などの自然災害のほうが大きく影響しているだろう。

しかし、人が動かしているのだから、当然遅れが出る。行くときはみんな会社に間に合わないと、内心ピリピリしているが、帰りはそうでもない。来たのに、乗るだけだ。

そのせいか、帰りの電車で顔見知りができることが少ない。まったくいないわけではないのがだ、顔を覚える必要がないせいか興味がないのだろう。

それでも、朝に会った顔が夕方にもそこにあると、無表情と言われ続けている私の顔の眉のひとつくらい、上がるというものだ。しかし、話しかけることもなくお互いにしれっと電車に乗って帰っていくのである。



ダイヤな問題


 たまに、ダイヤの編成が行われている。もしかしたら、こまめにされているのかもしれないが、自分の乗る電車に影響しない限り、興味はない。好きな人は興味津々だろうが、ほとんどの人にとっては、自分に降りかからなければどっちでもいいのだ。

 しかし。かならず、それに影響を受けるものはいるようで、自分もそうである。乗る車両は同じでも時刻がずれると乗客も変わる。

 どこかの駅で乗ってきたその人物は、六人座りのシートに五人座っているところに目を付けて、座っている人が寝ていようが、起きていようが、まるで隅に追いやるように、人を動かし、そのあいた部分に自分が座り込むような人を発見したし。

かつて奇妙すぎる衣装のインパクトから、目を見開いてみてしまい、起こされたことのあるピンク嬢(上から下、鞄までピンクな方だった)は、その車両から消えた。

 そうしてみると、ダイヤの変更も変化があって、たまにはいいのかもしれない。


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