NO.2
電車内の混雑
勤めている人間には関係のない休みというものがある。まぁ、これは勤めを辞めた老人たちにもいえるのだが、それはさておき。
いつもの混雑の予定で行くと、空いているのだ。
(なにがあったのか!?)
と思っていると、たいていの場合は、学校の休みである。それか、企業がまとめて休む、長期休みの時である。
ああ、休みだからか、と、この時は空いていてうれしい気分になるのだが、帰るときも改めて休みの時期なのだと痛感させられる。通常よりも帰りな時期に人が多い。
よくも悪くも、休みの影響を受けている赤い電車なのである。むしろ、休みの時のほうが対人のもめごとが多くなって、大変なのかもしれない。
傘の時期
梅雨の時期とは限らないが雨の日。朝の満員電車の中では座っている人間と立っている人間の間で、傘の位置の攻防戦が行なわれる。しかし地味な攻防なせいか、気が付かない人も多い。(いや、わかっていても無言で戦っているのかも)
だが負ければどちらかが降りるまで我慢をしなければならない、屈辱的な結果になるせいか、ギリギリまで戦いは行なわれるのだ。
傘も気になるが、傘は自分の傘で防げばいいが、鞄やコートのすそはそうはいかない。
濡れると冷たいのだ。
自分も人に迷惑をかけているかもしれない、いやかけているのだが、かかるのは困る。そんなわけで、今日も水面下で傘の攻防戦が繰り広げられている。
傘の時期 2
本日帰宅中、天気は雨…だった。
話はずれるが、朝降っていてやんだ後のビニール傘の忘れ物はすさまじく大量だ。ビニールがあまりにも流行ったせいか、ビニールじゃない傘の修理屋がいつの間にかあっちこっち潰れていた。
話を戻そう。
傘はときに武器になる。なにやらオヤジが学生を注意するのに傘でペシペシ叩いていた。
どこかの看板に暴力は悲しいとあるのだが、悲しい前に不愉快である。あまりに長い間見ていると自分の傘でオヤジの頭を殴ってやりたい気持ちがムクムク。傷害を起こす前に乗り換えた。おそらくオヤジと学生は知り合い同士なのだろう。
それにしてもいい歳のオヤジが、もやし少年一人口で説教ができないのか…叩くしか脳がないのか…そんなことを考えての帰路だった…。