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※これはフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。


※これはフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。


これはフィクションです。 実在の県市町村団体等には一切関係ありません。

たとえ実際に該当する地域、団体等があったとしても、

それがどんなに酷似していようとも!ただの偶然の一致です。半分は。


それは、赤い電車。

京浜急行電鉄は、東京都港区から品川区、大田区、神奈川県川崎市、横浜市、さらに三浦半島へ至る鉄道路線を運営している。近年は羽田空港へのアクセス鉄道としても利用されている。

また都営地下鉄浅草線、京成電鉄押上線・本線・東成田線、北総鉄道北総線と相互乗り入れを実施しており、千葉県北部の千葉ニュータウンや成田空港まで乗り入れている。

(一部(Wikipedia)より抜粋)



私の名前は、徹子。

想像されるのは、タマネギ頭のおばさまだが、実際には、正反対の無表情な無口な人間と言い切ってもいいだろう。(本人が言っているのだから、間違いない)

幼稚園では、キョンシーといわれ(流行っていたのだろう)、小学校時代はこけしといわれ(おかっぱ頭だったからだ)、中学時代はターミネーターといわれ(意味は不明)、高校時代は宇宙人といわれ(進化しているのだろうか?)、やっと大学時代にはあだ名がつかなかったが、4年もずっと一緒にいた友人は言った。

「あたし、徹子ちゃんが、テンション高くて、ウキウキしているところって一度もみたことがない。」

そんな私が、赤い電車に乗っている。勤め先が乗った先なのだから、しかたがない。勤め先は接客業ではない。こんな表情と声では、どこにも受からなかったのだ。

そんなことはさておき。無表情な無口な人間がなにも考えていない、というのは間違っている。逆に、黙っているぶんだけ、頭は絶えず。動いているのかもしれない…。



春 1


ホームに、見慣れないものがいる。(と、いうよりホームで初めて見た)

ゴキブリ。我?がもの顔でシャカシャカ歩いて?いた。(なぜだ?!やつらはなんだか、食べ物があるところにいるような気がするのは偏見だろうか。)

そのゴキブリの前にハイヒールがたった。ホームしか見ていなかった目線をあげてみると、女性の駅員さんが立っていた。お客様たちを誘導するためだろう。再び下に目を戻すとゴキブリがハイヒールの下に。踏まれないかとハラハラしていたが、安否を気にしているのではなく死骸を見たくないだけだ。(あ、踏まれてはいない)

そのままハイヒールが動くとゴキブリも消えていた。どうやらハイヒールの踵と地面の間のスペースで靴に登りそのままハイヒールとともに移動したようだ。

(ハイヒールで移動するとは!)

朝から感動した。自転車が来ても避けない雀、人が歩いても飛ばない鳩、彼らと同じように人間に慣れたゴキブリ。朝から生き物の進化をみた気分だった……。



春 2


赤い電車はよく揺れる。

それが体調と悪いときに重なれば、かなり悪い状態である。

特に特急などに乗ったときに、そうなるともっと最悪である。

揺れる。

降りられない。

気分悪化。

降りられない。

座り込む。

降りられない。

赤い電車は、ある人に言わせると、すさまじく揺れる…らしい。たまに赤い電車に乗る人はよくこれに毎日乗れるよねと感心するが、ただ単に慣れる。

電車に弱い、私などは普通でも長く乗っていると酔う。電車内の温度も関係する。こればっかりはどうしょうもない…バスのように運転手の後ろなら酔いにくいなんてことがまずない。むしろ、揺れる方向が見えるためか、酔う度合いアップ。

そのせいか、なにやら病人が最近増加しているような気がする…。

駅のホームのアナウンスが増える。このアナウンスが、気温とは違う意味で、春をつげる目安な気がしている。

(これが黄金週間を過ぎるころには減るんだなぁ…慣れって怖い)


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