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プロローグ
本作の作者も自分のことはあまり好きではありません。が、多分ソレ、「実は好きだ」という余裕を持った嫌いなんでしょうね。
本作は、余裕の無い彼らの物語です。
つたない文章ですが、どうぞよろしく
俺は俺が嫌いだ。
当たり障りの無い顔も、少し低い身長も、夏でも野球部でもないのに短い髪も、ピーマンが未だに食えない自分も、キャッチボールが苦手な自分も、捨て犬を見て同情はしても拾いはしない自分も、アイスの『当たり』に当たらない自分も、将棋のルールが理解できない自分も、妹に甘い自分も、Noと言えない自分も、小学校の修学旅行を休んだ自分も、徒競走で転んだ自分も、
笑顔も、泣き顔も、怒り顔も驚いた顔も寝顔も、まだ知らないけど多分死に顔も、
目も鼻も口も耳も眉もまつ毛も首も肩も胸板も腕も手も指も爪も腿も脛もアキレス腱も足も足の指も足の爪も、
こんなに自分が嫌いなのに、死ぬ勇気さえも無い自分も。
嫌いだ。
俺の名前は浮雲付和。16歳。
最近世界が、美しくてしょうがない。