7話“約束②”
“そうだ俺は愛を守らなければならない、
母さんに約束したじゃないか”
〜4年前〜
誰もが厨二になるこの時期、中学2年生だ。
当時中学1年生だった愛は、
夕飯を食べる時に突然、
「お母さん。私、学校行きたくない。」
と言い出したのだ。
「なんで?」
当然の反応である。
突然、学校行きたくないって
言われたら、どの親もこう言うのだろう。
「行きたくないから、行かないの!」
「駄目よ!」
「別にいいじゃない!」
「ちゃんとした理由がないと学校は行かせます!」
「何も知らないくせに!」
言い終わると愛は、
ご飯も残っているのに、
自分の部屋に戻ったのだ。
全く!愛のやつ反抗期に入ったのか?
それとも、ただ学校が行きたくないのか?
冗談はさておき、
これには必ず深い理由がありそうだ。
翌日、結局愛は無理やり
学校へ行かされた。
何が原因で愛は学校に行く気を
なくしているのだろうか。
気になり、
2時限目の始まる10分前に、
愛を探しに愛の教室に行ってみた。
だが、愛はいなかった。
どこに行ったのだろうかと
校舎を探し回っていたら、校舎裏にいた。
よくみてみたら愛以外にも他の女子3人がいた。
何をしているのかと見てみたら、
3人の女子のうち1人が
水が入っているバケツを持っていて、
もう1人がスマホを持って、
最後の1人は愛の胸ぐらをつかんでいた.........