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あの日の恩を返そう  作者: みちら
5/11

ー5ー

2021年、外出自粛のGWが暇だったので書いてみた、小説です。

処女作であり、色々と突っ込みどころはあるかと思います。

短いですがお付き合いいただければ幸いです。


ドラゴン。

人の営みには害を及ぼすことはなく、モンスターではなく、神としてあがめる地域も多数ある。

絶対なる強者として名高い存在。


その資料は少ない。

正確には、その能力を明記してある資料はない。


なぜなら、彼らにちょっかいを出すことさえしなければ容姿を記録することが可能だ。

だが、その能力を明確に記録したものは存在しない。

ちょっかいを出したが最後、生き残ったものは少ない。皆死ぬからだ。


過去、ドラゴンを討伐した時の記録は、災害そのものを表現しているようなもので、納得しがたい。

だが、事実であると皆知っている。なぜならそれ以外に明確な資料がなく、偶然生き残った者たちはそれ以上の表現をするからだ。


そんなドラゴンに挑む。

無謀。その言葉が頭に浮かぶ。

だが、やらなければならない。


俺は出来うる限りの準備をし、ドラゴンが住まう場所に向かった。



それはいた。


ドラゴン。


俺はどこかで舐めていたのかもしれない。

災害そのものを表現している書物があったが、それ以上ではないと。


だが、違った。ただそこにあるだけでこの圧迫感。

災害なんて生ぬるい。この世の終わりを具現できる圧倒的な存在感。

神をも超える絶対なる存在それがドラゴンだと実感した。


――。出来るのか?


討伐すること――。

いや、傷をつけることが。近づきあれに攻撃をあてることが。


だが、やらなければならない。持った剣に力を入れる。

覚悟を決めた俺を見透かしたように、あれはその目で俺を射貫く。


全てを見透かされているようだ。

だが、やらなければならない。改めて覚悟を決めた。


全てを見透かしたあれには既に奇襲は出来ないだろう。

いや、奇襲が出来ると考えたこと自体失礼だ。


どの道、奇襲は出来なかった。

これは「だろう」などと言う曖昧なものではなく、確信を持てる事実だ。


であればやることは1つ。俺は名乗りを上げ、「恩人に報いるという私利私欲のために貴公に挑む」と己が愚行の理由を高らかに告げた。


そして、剣を持った手に力を入れ突撃した直後、衝撃が走った。

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