日記
失恋ってわりかしあっけないかも。
制服の袖がほつれているのを見て、なんだかやりきれない気持ちになった。
朝食の席に出てきた苺ジャムが母の手作りだと知って憂鬱を誘う。
庭の百合の花を一本手折るとなんだかスッキリとした。
朝のチャイムを聞いて静かな絶望に沈み、晴れた空に今朝手折った百合を思った。
国語教諭のダサい私服を眺めていつも通りの日常の安堵に眠り、昼休みに当然のように別れようと笑う彼の声が遠い。
彼の背後には百合のように美しい少女が咲き、
私はほつれた制服の袖を想った。
制服って重い。