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自分

作者: すみいちろ


朝起きると生ゴミになっていた

穴があいて

ぷうぷうと

周りに迷惑な臭いを 放っていた

私が息をすると

みんな どこかへ いってしまった

誰も

近づかない

そりゃそうだ

だけど

放っていていいのかい?

こんな私を

自分で なんとかしろって?

出来るわけないじゃないか

ただ ここに 

どべー と

置かれているだけで 精一杯なんだ

重い…

ほらほら なんだか

穴から 汁が たれてるよ

臭い…

カラスが 腹わたを つついて

あらあら よけいに 

穴が あいちゃった

喜んでるのか 知らないけど

つついてくれるだけ マシか

もう

中身が 出ちゃった

もう そろそろ 連れてって

ゴミ収集車の おっちゃん

このまま ここにいたって

みんなの 迷惑になるだけ

誰も 

近づかない

そりゃそうだ

早く 連れてって

あの世に いけば

みんな ひとつに なれる

なんの 分別もない

混ざり合う

大量に

燃やされる

盛大に

完全に 

灰に

行く末なんて 

知らない

リサイクルなんて 

ありえない

生まれ変わりなんて

望まない

死んで

無になりたい


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― 新着の感想 ―
[良い点] うーん、なんだろうな~… やっぱいちさんの詩の中で、この詩が一番好きなんですよね~。 いろいろな作品のなかで、この詩がすごい好きなんですよね~。 好きで、ちょこちょこ読みに来る。 心の奥…
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