学園生活開始だぜ
「そういえば、今日から学校だな。これでこの居心地の悪い家から抜け出して寮生活が出来る」
とその前に今まで散々俺に酷い扱いをしてきた父親にメイドに執事に家庭教師にお礼をしなきゃな。
もちろん悪意マシマシで。
後まあ、どうでもいいかもだけど、学校側から俺にSクラス専用の制服が家に届いてた。でまあそれがクソな父親に見られて、急に手のひら返しされ。いきなりそんなことされても困るんで幻覚魔法で幻覚を見たってことにしてなかったことにした。ここで変に出ていくの辞めさせられたら嫌だからな。
あ。そうだ魔法をかけるんだったな。
はい。というわけで。
「呪魔法・範囲指定・屋敷全体・不幸・全能力減少・成長阻害」
さらに
「阻害魔法・範囲指定・屋敷全体・呪い阻害」
ついでに一応
「呪魔法・範囲指定・俺に対して悪意を持った者のみ」
「よし、これで、この屋敷にいた俺に対して悪意を持ってた人は不幸な目にあうだろう。別に一人一人かけていっても良いけど、それだとめんどくさいし、何より何かの拍子にばれる危険性が高いしな。この屋敷に掛けた場合はかなりばれにくいだろ、くそったれどもが不幸になりやがれってんだ」
「さて、最後にやることも終わったし、学校に行きますか」
落ちこぼれの俺だけあってか、まあ特にサヨナラの挨拶とかもなく一人で家を出ました。面倒くさいことにならなくてラッキーですな。
てくてくてくてく
「ほい、到着」
やっぱり何度見ても学園とは思えないほどでかいなこのお城。
Sクラスの寮はこのお城の上の階にあるらしいから。ちょっと楽しみだな。
まあ、いいや取り敢えずSクラスの教室に向かいますかって、そういえば俺今Sクラスの制服着ていないな。どっか適当な場所を探して着替えますか。
そうして男子更衣室を丁度タイミングよく見つけたので、そこでSクラスの制服に着替えてからSクラスの教室に向かいました。
てくてくてくてく
Sクラスの教室に着いたら、ケイゴと美少女いや美幼女3人と一緒に仲睦まじく会話をしていた。いや、イチャイチャしていた。この野郎、7歳にしてハーレム作ってやがる。
呪魔法で呪ってやろうか。というか二人ほど七歳に見えないな。発育が良いというか身長が高いというか。まあ、異世界だしね。何でもありか。
「おう、リクト久しぶりだな」
「お、おう、ケイゴ久しぶりだな」
「リクトさん。・・・あの時は殴ってしまい本当に申し訳ございません」
いきなり、ケイゴのハーレム?の一人に謝られた。
殴られたって、え?美幼女に殴られたなんて全く覚えがないんだが。
「リクト、彼女は入学式の時の悪魔付きの人だよ」
え、え~~~、ちょっと待って、俺ぶっちゃけ顔ほとんど見れてなかったけど、こんな美幼女だったのか、確かにあの時は思いっ切り殴られたからな、でも、彼女のせいじゃないし特に気にしてなかったな。
「いや、全然気にしてないから、気にしなくていいよ」
「はい、ありがとうございます」
そう言ってニコッと笑う元悪魔付きの幼女、クッソ可愛い。
「あ、そういえばリクト、フャラス様にあったんだよな、どうだった」
「え、いや、フャラス様って誰?」
「え、お前、悪魔付きの事件の件でフャラス様に教会であってただろ」
「教会・・・あ~、あ~、あ~、思い出したあの化け物か」
「お前、化け物って失礼だぞ、あのほとんど力のないお爺ちゃんに向かって」
「え、そんなわけあるか、あの恐ろしい魔力に圧、俺が何千って集まっても勝てないような力の持ち主だぞ」
「いやいや、小突いたら、死にそうな爺さんだろ」
「分かった、ケイゴ、少し待ってくれ記憶を思い出す」
そう言って、記憶を思い出すふりをして、頭の中でスキル質疑応答を発動させる。
質疑応答・質問だ。
あのフャラス様ってのは一体何者だ。
1100ポイント消費します。
フャラス様・本名はフャラスット・ランスロット・シルクット・エルメンタリストです。
この世界に存在する正教会の教皇にして人間達から最強と称えられる4天皇の一人です。
能力はほぼありとあらゆる聖魔法を自由自在に扱うという物です。
ただし、普段はどこにでもいるひ弱な老人を演じています。実際の姿は聖魔法により身体を若返らせれるので全盛期である20代のままですし。身体能力も今の主様の数倍はあります。
なるほどね。なるほどね。何その化け物。勝てるわけがないやろ。
「うん。ケイゴお前悪い事は言わねえ、絶対にあのお爺ちゃんに逆らうなよ」
「え?別に逆らうつもりはないけど」
「それなら良かった」
「おう。そうか。まあいいやそれよりもタイト知ってるか。貧民街でとある化け物が出た噂。どうやらその化け物は幼子のような姿をして、何人もの人間を瞬く間に虐殺していった恐ろしい化け物らしい。ついでにとある酒場で異形な姿をした幼子の化け物も出現してたそうだし。これ絶対俺の使命に関係あるよな」
・・・・・・いや、それ俺やん。・・・・・・100%俺やん。
「あ~~~。多分関係ないんじゃないかな。ケイゴの使命って本当に人類の手に負えない化け物とかを退治する物でしょ。そんな幼子の化け物ある程度腕の立つ人ならば簡単に倒せそうだし。なんならもう倒されてるかもしれないよ」
「まあ。確かに一理あるな。でも何故か俺はその幼子の化け物と戦う運命に会う気がするんだ」
いや、そんな怖いこと言わないで。というか何その露骨なフラグ。不穏過ぎるやろ。
「おお。そうか。まあ、あくまで気がするだからな本当かどうかは分からんし。あまり深く考えなくてもいいと思うで」
「確かにそうだな。うん。あまり深く考えないようにするわ」
そう言ってくれるとありがたいですな。俺は少なくとケイゴと戦いたくはないからな。
「うん。それが一番だと思う」
さてと、いきなり話変わるがええか?俺とケイゴが喋ってる間にSクラス多分全員揃ったのだがさ、うん。俺とケイゴと元悪魔付きの幼女ちゃん以外、俺らより年上じゃない?
質疑応答質問だ。
もしかしなくてもSクラスって年齢グチャグチャで入ってないか?
20ポイント消費します。
はい。入っています。
Sクラスは基本的にその年受けた受験生全員の中から飛び切り優秀な者を10人集めて作られるクラスですから。所有者様を含む3人は小学部受験からですが。中学部受験で10歳以上の人が7人入っています。
なるほどね。それなら納得だな。というか常識的に考えたら小学部受験から3人来るってのは大分異常事態だろうな。まあ知らんけど。
「おい。お前ら全員揃ってるな。俺はこのクラスの担任になった。ラック・マレント・コウネリウスという者だ。気軽にラック先生と呼んでくれ。皆取り敢えず1年間よろしく頼む」
ラック先生という中肉中背で黒髪の思った以上に特徴のない人が入ってきた。
いや。うん本当に特徴がないな。でも何故だろう凄い力を感じるな。
質疑応答質問だ。
このラック先生は何者だ。
200ポイント消費します。
ラック・マレント・コウネリウスとは異世界転生をした者です。その時に獲得したスキルは【万能者】といい。ありとあらゆる全ての行動が出来る様になるスキルです。
その【万能者】を使い、魔物災害から人々を救い出したり。魔物によって孤児となった人の支援施設開設や、日本で持っていた知識を活かして画期的な農業方法を生み出したりと功績を立てて今はこの学園の先生として雇われています。
なるほどね。中々に凄い人じゃないか。それに【万能者】とは中々に強そうなスキルだな。俺のこの禁忌詰め合わせという頭のおかしいスキルとは大違いだ。
「さてと。じゃあ皆には今から紹介がてら戦いをして貰う。まあ、あれだろ単純に自己紹介をするよりも戦った方が互いをよく知れるだろ」
先生がそんな熱血教師というか、脳筋教師みたいなことを言い出した。いや。まあいいんだけどさ。
「というわけで、今から闘技場に案内をする。ついてこい皆」
頑張って更新していきたいと思っていますので今後ともこの小説をよろしくお願いいたします。