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13/30

陽気な先生は大体強い

 目が覚めたら俺はパジャマから制服に着替えて食堂に向かい朝食にうどんを食べる。

 食べ終わったらSクラスへと直行する。


 Sクラスに着いたら一人で図書室で借りた本を読み始める。

 暫く読んでいたらラック先生が来た。


「よう。お前らおはよう、今日から授業を始める。といっても簡単なそんな難しいものではない今からお前らを俺が一方的にぶちのめすって授業だ。それでその強さからほぼほぼ人生という物で挫折を味わってないであろうお前らの鼻をへし折るとともに俺がお前らは何をどうすればより強くなるかを考えてそれに最もあった先生を付けてやる。分かったか」


「「「はい」」」

 皆軽く疑問を覚えつつもおおよそ言いたいことは理解出来たので返事をする。


「じゃあ今から訓練場に集合だ。ついてこい」

 というわけでラック先生に連れられて訓練場に向かう。

 着いたら早々にラック先生がど真ん中に立ち喋った。


「今から全員で俺にかかってこい。何遠慮はいらない。お前らのような子供に負けるほど俺は弱くないからな」

 メッサ煽りおる。子供に負けるほどって。俺とかケイゴとかメイメイちゃんはともかく。その他の面子はあまりいい顔してないぞ。だって皆15歳とこの世界では大人とみられる年頃なんだから。


「じゃあ遠慮なく行かせてもらうぜ。死に攫え~~~~~~~」

 アシュラ君が戦闘狂モードに速攻で突入してラック先生に剣を持って殺しにかかる。

 うん。あの人躊躇うとかそういう感情はないんだな。危ない人過ぎるだろ。いやでも今この場ではあれが正解か?正解なのか?


「コラコラ。独りよがりで突っ込んでも俺には勝てないよ。木魔法・蔓拘束」

 地面から蔓がいきなり生えだしてアシュラ君をがんじがらめにする。


「氷魔法・銀世界」

 氷の貴公子もといスミルスがアシュラ君ごと凍らせた。うん、仲良く共闘するつもりはないという事ですか?


「おいおい、クラスメートも一緒に凍らせるとは酷いな」

 ラック先生がおっちゃらけてそう言う。


「そんなものは知らん。私は私の好きなように戦う。氷魔法・氷槍」

 一切の遠慮も容赦もなくラック先生に向けて魔法を放つ。そんでその線路上にアシュラ君がいるんで当然の様にアシュラ君に当たりそうになる。


「障壁魔法・魔法障壁」

 アシュラ君に浄化魔法をかけた、名前は・・・何だっけ?確かマリアンヌちゃんって先生言ってたな?

 まあ、そんなマリアンヌちゃんが障壁を出してアシュラ君を守る。

 おお。協力プレイしていますね。


「では某も参戦するでござる」

 マッスルトがそう言い放ち。ラック先生に向かってタックルをかます。

 中々に力強いタックルだ。


「じゃあ俺もやってやるぜ。光魔法・光剣」

 ケイゴは光の剣を生み出してラック先生に斬りかかる。

 それに追随するようにケイゴのハーレムメンバーも動き出す。驚いたことにメイメイちゃんも魔力を弾にしてラック先生に放つと頑張っている。


 そうやって気が付いたら動いていないのは俺と王子様だけになってしまった。

 うん。しょうがない。俺も動きますかと思いつつも少しこの戦闘を眺めていた方ので5分程眺めた。その間皆必死こいてラック先生に攻撃をするが全て躱されいなされていく。後何となくだが明らかにマッスルトが俺と戦ったよりも強くなってる気がする。まあ、ただ皆がラック先生に向かっていて全力を出せていない感はあるが。

 まあ、流石にそろそれ俺も参戦をしないと不味いかな。俺はそう思い魔力纏を発動させた時だった。


 殺気が放たれた。

 ラック先生からの殺気だ。俺には早くかかってこいそういう合図に思えた。

 しかし俺の隣にいた王子様はその殺気に怯み、後ずさりする。足はがったがった震えている。ああ、多分これで王子様はギブアップかなと思った時だった。


「私は王族だ~~~~~~」

 そう叫んでレイピアを持って無謀にもラック先生に走り出した。

 多分恐怖で心臓がバクバクいって苦しいだろうに凄いな。少し俺の中で株が上がったわ。

 そのレイピアをラック先生は簡単に手で掴みへし折った。

 そしてさっきとは比べ程にならないレベルの殺気を放った。それも多量の魔力の含まれている殺気だ。俺はまあ魔力纏をしているし、精神も強いんで平気だが。周りを見ると全員怯えている。というかダウンしてしまっている。特にその殺気を一番近くで受けた王子様は恐怖でかお漏らしをして、そのまま気絶した。

 うん。まあしょうがないと言ったらしょうがないかもだが。流石にこれは痛いな。

 にしても何だ?気絶した王子様が少し女の子っぽく見えるのだが、うん。俺の気のせいだな。そうだよな。そうだな。うん質疑応答で一応質問するか?


 ・・・・・・・


 いや。やめておこう。これでもし女の子だったら確実に面倒なことになる。世の中知らない方がいいこともある。そうだな。

 まあいいや。さてとじゃあラック先生と戦いますか。と言いたいけど気絶している王子様を助けてあげないとな。


「というわけで。ラック先生。王子様を保健室に連れて行ってください。その後に戦いましょ」

 俺は手をあげてそう発言をした。


「ああ。そうだな。じゃあ俺は彼女じゃなかった、王子様を保健室に連れていってくるわ」

 そう言って慌てて王子様をお姫様抱っこして走ってた。

 ・・・・・・

 待て待て待て待て。おいクソ教師てめえ、今彼女って言っただろ。幸い俺以外はラック先生の殺気に当てられてダウンしていたから聞かれてないだろうけど。俺は超絶元気だぞ。普通に聞こえたぞ。

 マジで酷いわ。これで質疑応答に敢えて聞かなかったのに王子様もとい第二王子が実は女性って分かってしまったじゃん。

 うん。俺は知らない。何も知らない聞いていません。はい。忘れました。さっきのヤバい話は忘れました。


「ハア。何だろう。戦ってないのに疲れてきた。まあいいやラック先生が帰って来るまで待っとこ」


 3分後


 ラック先生が戻ってきた。


「よう。リクト。じゃあ始めるとするか」


「そうですね。では始めましょうか。魔力砲からの魔力視」

 俺は開幕早々ラック先生に向けて魔力砲を打ち出す。そして奇襲無効の為に魔力視も展開させる。

 打ち出した魔力砲は片手で受け止められる。

 その瞬間だった。真後ろに風の槍が迫ってくることが魔力視で分かったので慌てて右に避ける。


「お。今のを躱すか。じゃあこれならどうかな?」

 その瞬間何の前触れもなく四方から風の槍が現れて俺に襲いかかる。


「魔力砲からの魔力砲」

 俺は前にある風の槍だけを魔力砲で吹き飛ばしたら背中から魔力砲を打ち出して回避するとともにラック先生に向かって突撃する。

 その時拳に魔力をひたすら込めて殴りかかる。


 パン


 いい音を鳴らして片手で受け止められる。そのまま手を掴まれて上に上げられたのでもう片方の手にも魔力を込めた拳でラック先生の腕を殴る。


 ガン


 いい音が鳴って、当たるがしかし、全くダメージは無かった。うん。意味が分からない。どういうことだよ。俺今絶対に殴ったぞ。攻撃が当たったぞ。それなのに無傷って。無傷って。化け物じゃないか。


「うん。流石だなリクト。神様から貰ったスキルは単純な肉体強化系統か?」

 全然違います。禁忌の詰め合わせセットですって言えるわけはないので適当に嘘をつく。


「そうですね。そんな所です。それよりもラック先生。無理です。ギブアップです。今の私はラック先生に勝てません」

 俺は大人しく降参をする。ぶっちゃけ禁忌スキルを使えばともかく。今の状態で勝てるわけがない。何だよこのチート。万能者ってスキルが強すぎるだろ。


「おお。そうか。分かった。じゃあこれで一応ほぼほぼ皆の実力は分かった。俺はそれを元に担当する先生を決めるから。今日は解散帰って良し」

 そうラック先生は言ってどこかへ行ってしまった。

 いや。自由過ぎるだろ。もう少し全員が起きてから帰るとかしいや。まあ俺は良いけどさ。


「リクト殿。手を抜いていたのでござるか。某と戦う時に手を抜いていたでござるか」

 マッスルトがラック先生がいなくなるや否や俺に掴みかかり怒鳴った。まあその気持ちは分からなくはないな。


「いや。違う。俺はお前と戦ってから自分の弱さに気が付き自分を鍛える為に秘密の訓練をして爆発的に強くなったんだ」

 まあ、信じて貰えるか怪しいが一応正直に話す。


「そうでござったか。いきなり掴みかかり申し訳ないでござる」

 驚いたことにマッスルトは俺の言葉を信じてくれて。謝ってくれる。


「ああ。別にええぞ。気にしてないし」


「許してくれるでござるか。ありがとうでござる」

 そう言って再度俺に頭を下げるマッスルト。うんあれだな頭のおかしなアシュラ君とは大違いだな。何となくだがコイツとは仲良くなれる気がする。


「いいよ。いいよ。顔を上げてくれ。俺達は同じクラスの仲間なんだしさ。これからも仲良くしようぜ」

 柄にもなくそんな事を言って手を差し出した。

 それをマッスルトは一切の躊躇いなく握りしめて笑顔で言った。


「そうでござるな。仲良くしようでござる」

 そうして俺とマッスルトの間に友情が生まれた。

 まあ、身長差60センチ以上の対格差は倍以上、体重とかは多分5倍とか違いそうな二人だけど。


「ではリクト殿、よければ今から模擬戦でもどうでござるか?」


「いいぞ。やるか」


 そうして二人で楽しく模擬戦闘をしました。

 因みにマッスルトは筋肉覚醒とか言って身体能力を10倍まで上げだしたので結局互角で終わりました。

 しかもその筋肉覚醒俺みたいに昨日覚えたらしい。うん。なるほどね。それで俺が強くなったのも簡単に受け入れたのか。

 いや、筋肉覚醒って何だよ?強すぎんか?一応俺も出来るか気になって質疑応答に聞いたら無理って言われた。

 筋肉を心から愛し筋肉の神に愛された者だけが出来る技らしい。いや。何それ凄いな。というわけでマッスルトの株が上がりました。


 因みに二人で戦っている途中に皆帰っていきました。

 暫く戦って二人ともそこそこ疲れたのでまた明日なって友達のようにといか友達なんだけと挨拶して自分の部屋に戻りました。


 そっからいつもの訓練と図書室から借りた本を読み漁ったり食堂で美味しいご飯を泣きながら食べたりして一日が終わった。

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