神様、転生の設定を間違えた件

　烏丸高校1年の神谷航は、いじめに遭っていた。毎日、教室にいても存在しないものと扱われ、机やロッカーにはゴミが入れられていて、上履きなどの私物はゴミ箱に捨てられていた。
　しかし、航がいじめを我慢して登校することが出来ていたのは幼なじみの遠藤晴香の存在があったからだ。晴香は航が苛められいても普通に接してくれていた人の一人で、航は彼女に恋心を抱いていた。
　ところが先日、晴香に話しかけたが、彼女は返事をしてくれない。自分は最愛の幼なじみからも無視されていると航は気づく。その瞬間、航をこの世にとどめるものがなくなった。
　
　航は自殺しようと自ら走行中の車の前に飛び込んで意識不明の状態となってしまう。

　同じ頃、航を転生させるかの審議が神界では行われていた。どうやら、神の一人が航はこのまま死ぬのはあまりにも悲しすぎると感じて審議にかけたようだ。そして協議の結果、航は異世界へと転生されることとなる。晴れて、航は二度目の人生を異世界で過ごすはずだった。ところが、転生を行う生命神ライラは転生の設定を間違えてしまう。

　果たして航はどうなってしまうのだろうか。