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サキュバスとエロ漫画野郎と冒険者  作者: 胡桃リリス
第二章 サキュバスとエロ漫画野郎とクッコロさん
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7-1 サキュバス幼女一行とクッコロさんと支部長 心当たりしかない報告だそれー

お待たせしました。

 翌朝、朝食前にソーシャさんに呼ばれ、俺たちは支部長室へ集められた。

 疲労が獲れ切っていないようで、目の下にクマができている彼女の雰囲気は明るくなく、目も座っていて何だか怖い。


「どうしてここに集められたか、わかるかしら?」

「神ヴァーヴァリアス関係で、何か疑問でもあったのか?」


 セイジュさんの答えにソーシャさんは首を横に振る。


「昨日、ラベルから王都までにあるいくつかの街で、大勢の賊が捕まったという報告があってね」


 あ、心当たりしかない報告だそれー。


「ラベルから近い順に報せが来たんだけれど、捕まった賊たちは全員心身ともにボロボロで、話を聞ける状態の者たちは皆一様に『突然攻撃されて、姿の見えない何かに、風よりも速く引きずられた』と証言しているの」

「うむ」


 セイジュさんは落ち着いて相槌を打っている。流石は上級冒険者、動じていない。


「それとメモ書きが賊たちの頭に刺さっていて、『こいつらはドコソコで何々をしていた悪党』と書かれていたそうよ。どれも達筆だったらしいわ」


 執務机の上に広げられていた書類から目を上げ、ソーシャさんは俺たちを見据えた。


「心当たりは?」

「あるな」

「あります」

「……あります、ね」

「わたしとお兄ちゃんがやったよー♪」


 カエデちゃんモードのメイプルがのんきそうに挙手するが、そういう雰囲気じゃないだろう今。


「やっぱりアナタたちなのね……」


 ほら見ろ、ソーシャさんが額を押さえて呻いているじゃないか。


「安心しろ支部長」

「何を安心しろと言うのよ?」

「各賊たちの仲間や生き残りがいたとしても、そいつらも全員捕まるだろう」

「……は?」

「後はそうだな……仮に賊がいなくなった地域があっても、そこに悪党はもうはびこらないだろう」

「な、何を言っているの?」

「何せ、ハルキ君とカエデ君が聖域魔法を広範囲で発動していたからな。魔物の生態系、とやらも壊さない程度にしているらしいから、安心していいらしいぞ?」


 セイジュさん、それくらいにしておきましょう。ソーシャさん、目が、遠くを見つめ始めてて……。


「よかったな、これで流通もよくなるし、近隣の村や町も襲われなくて済む。あぁ、捕まった者たちや盗品も今頃は各街のギルドが保護している頃だろう」

「そうだけれど……そうなんだけれどね?」

「だったらいいではないか。では、私たちはこれで失礼するぞ。ハルキ君、君の訓練に戻ろう!」


 セイジュさんに促され、俺とエルナはソーシャさんを見て、どうしようかと迷っていたが、メイプルに手を引かれて支部長室を後にした、その数秒後。


「ふにゃぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあああっ!!!!」


 朝っぱらの冒険者ギルドに、ソーシャさんの怒りのこもった悲鳴が響き渡った。




「よかったんですか、アレ?」

「構わん。冒険者が依頼の最中などに賊を迎撃、捕縛することは珍しくない。それが、たまたまこの辺り一体の賊どもを大量捕縛したから、その後の対応に追われているだけだ。今回呼び出されたのも、支部長の言っていたように確認だ。後は、支部長がギルドマスターに今回の事を報告して、ハルキ君とメイプル君がバカみたいに凄まじい力を持っている勇者だと認めてもらうだけだ」

「そんな簡単に言って……後、勇者じゃないんですよ」

「馬鹿な! 神ヴァーヴァリアスに言われて、まだ認めないのか!」

「認めてたまるか!」


 あの時、賊を捕縛して引きずり回しの刑を実行した際、セイジュさんの言った通り、メイプルがアフターサービスという名目で、各賊たちの拠点を制圧、仲間がいれば捕縛され、攫われた人がいれば心身のケアをするようにいくつかの魔法を行使していた。一体どんな魔法を使ったのかは教えてくれなかったが、広範囲に聖域魔法(設置型)をぶっ放して、「山賊、盗賊、死すべし。慈悲はない」と良い笑顔(凶悪)だったので、本当に今頃俺たちが通った場所は平和になっているのだろう。


 ちなみにメモ書きはメイプルが作ったもので、わざわざ各賊のリーダー格の奴の額に浅く刺さるようにして、精神的にトドメを刺していた。流石にやり過ぎだろうか、と思ったが、セイジュさんもエルナも顔を引きつらせる程度で、止めはしなかった。


「晴樹、薄い本展開ってどう思う?」

「殺すか」


 と俺が言った時には、安心しろ、今回はそんな被害者はいないと珍しく慌てたメイプルに止められたが、どうしたんだろうな。それより、被害者の性別とか状態とかわかるんだな。流石はサキュバス。


 おっと、思い出の脇道に逸れちまった。

 そう言う訳で、ズバッと正体不明の現象と化して解決した賊騒ぎなのだが、予想していたよりも大きな騒ぎになっていたことには驚きだ。

 ソーシャさん、すまん。そしてどうか俺とメイプルの事は勇者として報告しないでくれ。


「君がどれだけ拒もうが、邪神と戦う勇気ある戦士を勇者と呼ばずして何と呼ぶ!」

「ホラーハンターって呼べばいいんじゃないかな」

「じゃあ私は機械の神様を呼ぶわね晴樹、いえ、ダディ」

「おいやめろバカ」

「セイジュさん、静かにしてください。ハルキとメイプルも」


 バカ騒ぎしていたら、エルナに怒られた。

 サーセン。


「ハルキ君、くどいようだが、君は勇者なんだ」

「サキュバスの洞窟に召喚されるような勇者がいますか?」

「……だとしても、君は勇者だ」


 今の間は何だったんだろうか。それと、いつまで続くんだろうか、この勇者問答。そろそろ勇者って言葉が本格的にゲシュタルト崩壊してきそうだ。


「諦めなさい晴樹。勇者はなりたくてなるものではないの。いつの間にか勝手になっているものが勇者なのよ」


 良い事を言っているようで、その実言いくるめる気満々のメイプルに、心の涙を禁じ得なかった。


松岡さんがエターナルで戻ってくるのと、ベラがすっごく可愛くて優しい性格だったのでテンションが爆上がりしていたところへ、ロアちゃんがCMのナレーション&BGMをしていたのでテンションがさらに上がった今日この頃です。


BEMが、面白すぎるんです……! でもボーリング男が出てきた瞬間にやっぱり炎の刻印が頭に浮かんだ私はどうすれば……(ぇ

それはともかく、BEMが面白すぎるんです……ッ。


OH……紅蓮ノ月と炎の刻印が混ざってたです……申し訳ありません。

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