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サキュバスとエロ漫画野郎と冒険者  作者: 胡桃リリス
第二章 サキュバスとエロ漫画野郎とクッコロさん
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6-2 エロ漫画野郎と運命神 怒っていいんですよ?

大変お待たせしました。

加速とはなんだったのか……からの再ギアアップ。

「――――と、ここまでが、さっきまでの出来事です」

「はい、ありがとうございます」


 現実時間で真夜中のこと。

 いつもの不思議空間で、二日ぶりに現れたナターシャさんに、昨日からの出来事を話していた。

 セルフスリープで強制的に眠りに入ると、いつも通りに「およそうございます」とやってきた彼女は微笑みを浮かべ、時々相槌を打って静聴してくれた。

 金色の髪が僅かに揺れる。笑う目。空色の瞳が俺を見ている。俺がおどけてみせると、口元に手を添えてほほ笑んでくれる。

 ナターシャさんとこうして話をするのはとても楽しい。

 でも、そろそろ聞かないといけないことがある。そう思考に浮かべると、心が読めるナターシャさんも改めて話を聞く姿勢を取ってくれた。つくづく律儀な人、いや神様だ。


「ところで、ナターシャさんは、俺が邪神と戦うために召喚されたことは知っていたんですか?」

「はい」


 躊躇うことなく答えてくれた。

 まぁ、予想はしていたんですが、ちょっと複雑な心境ですね。

 という事は、ナターシャさんは大食いと知り合いだったんですね?


「えぇ」


 まぁ、こっちも予想通りというか……。

 ちょっとだけ人間……じゃなくて神様不信になりそうだ。


「もっと怒っていいんですよ?」

「じゃあ言わせてもらいますけどね……」


 ナターシャさんは微笑みを絶やさない。

 俺はナターシャさんを見つめ、


「流石に、大食いってハンドルネームは直球過ぎてどうかと思いませんか?」

「……。…………。…………へ?」


 何秒かの沈黙の後。

 呆けた声を漏らしたナターシャさんの表情は、余裕そうな微笑から一転させ、ごく普通の人間の女性のような驚いたものに変わって行った。


 よし、ちょっとした意趣返し成功。

 思いのほか悪戯が成功したため、ナターシャさんへ自分でも意地が悪いと思うほどには、口の端を釣り上げて笑って見せた。


 ナターシャさんはまだ呆けている。その綺麗な空色の瞳がようやく大きく動きを見せたかと思うと、


「何の話しですか?」

「大食いの名前についてですよ。アレ、自分でつけたんでしょうかね」


 その辺は本当に気になっているが、ナターシャさんはこの話題についてモノ申したいことがあるようだ。

 俺の疑問に答える代わりに、訝しむような表情を浮かべた。


「……怒らないんですか?」

「言いたいことはありましたが、怒りはしませんよ。ナターシャさんは俺に怒ってほしいんですか?」

「少なくとも、貴方たちには怒る権利があります」


 ねぇよ、そんなもん。


「どうしてですか?」

「神様が人間に試練を与えるというのは、よくある話しです。んで、俺の場合は邪神どもを倒せるようになるために、神様が直々に試練として立ちはだかられた訳ですが」


 しかも、昨晩はリアさんと大食いのセットだ。ラスボス戦レベルのラインナップだ。正直、あそこでリアさんから大食いが神さまである事を聞いていなければ色々とヤバかったかもしれん。


 死ぬかもしれんとこの世界で何度か思ったことはあるが、昨日リアさんとの試練で感じたほどの強烈な死への予感と恐怖は数年ぶりだった。その後の大食い戦ではリアさんほどではなかったものの、感じさせられた。


 そう言う訳で、正直なところ、色々と思うところはあったし、文句もあった。ナターシャさんに嘘をつかれていたこととか、気にならなかった、と言う訳ではない。


 だが、俺は怒らない。

 少なくとも、俺たちをただ利用するのではなく、身を案じてくれたナターシャさんはもちろんのこと、鍛えるためにわざわざ憎まれ役を買って出ているらしい大食いや、リアさんに対して怒ることはない。

 訂正。大食いに対しては二度にわたる大突撃への仕返しをすることにしている。それくらいだ。


「俺が怒るとしたら、精々、ナターシャさんがそんな目をしなくちゃいけない原因となった、星海の邪神とその残党に対してです」


 俺の指摘に、ナターシャさんは目を小さく見開いた。それからそっと空色の瞳を隠すように瞼を伏せ、小さな吐息を漏らした。


「……ヴァーヴァリアスから聞いたのですね」

「えぇ。それで、ナターシャさんも、戦っているんですよね、邪神の残党と」

「……はい」


 昨晩来なかったのも、邪神と戦っていたから。そうですよね?


「いえ、お疲れのようでしたので……そっとしておこうかと思いまして」

「あ、はい」


 苦笑するナターシャさんにつられるようにして、俺も笑った。


 さて、場の空気が少し緩んだところで、タスラム召喚!

 現実世界にいるはずのタスラムが、収納魔法から飛び出してこちらへ出現する。

 うんうん、元気に光っている。ところでこいつ、寝なくてもいいんだろうか。神器だから問題ないのかな?


「晴樹さん、私は」

「ナターシャさん」


 タスラムが俺の周囲をくるくる回り、掌の上に降りてきた。


「こいつの相棒は見つかりましたか?」

「……いえ、まだです」

「そうですか」


 こいつの本来の持ち主は、きっと地球で伝えられている神話のように、邪神と熾烈な戦いを繰り広げているに違いない。

 貴重な戦力である『タスラム』がここにあるということは、戦いの最中に落としてしまい、大食いに拾われたのかもしれない。

 というか、大食いなら、持ち主のところに届けられるだろう。それを俺に預けたという事は、もう……。


「晴樹さん、大丈夫です」

「何がですか?」

「その子の持ち主はまだ倒されていません。ヴァーヴァリアスから聞いていませんか?」

「いえ……あ、でもそうですね。神様はまだ誰も倒されていないんでしたね」


 言われて、リアさんの言葉を思い出した。


「こいつは、まだ俺と居ていいんですね?」

「えぇ。もし持ち主が見つかるか、何か伝言があれば、お約束通り、お伝えします。返して欲しいと先方から連絡がない限りは、まだ晴樹さんが一緒にいてあげてください」

「わかりました」


 タスラムが掌の上で明滅する。何となく、喜んでいる、気がする。


「ふふっ、仲良しですね」

「だとしたら、光栄です」


 もうしばらく頼むぜ、タスラム。


「……晴樹さん」

「なんですか?」

「お詫び、と言う訳ではありませんが……」


 ん、啓示ですかね?

 予想を立てると、ナターシャさんが頷いた。


「三日後、街を出たなら、セイジュが示した行先へ向かってください」

「そこに向かえば、何かあるんですね」

「はい」


 なら、次の行先はセイジュさんに任せよう。

 さて、そろそろ……あれ、どうしたんですか?

 ナターシャさんは、微笑んでいるのに、悲しそうだった。


ベムが違うんだけど亀○さんイメージで、ベラが完全に美少女になって、ベロが現代っ子で…………でもいい……。

OPもEDもすごくいい。メッチャいい……。

あと、アニメ版の牙狼っぽいイメージを抱いてしまった……。

いい……すごく……。


おかげで、止まっていたギアが入ったぞッシャァァァァァァァァァッッッッ!


あと緑川さんが無駄無駄言ってたのと、アクア登場でさらにギア入りました。

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